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羽根英樹
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通信講座『イベント投資倶楽部』主宰。 兼業投資家。投資歴30年以上。現在は株の売買をメインに、年2〜3割のペースで資産を増やし現在の運用資産は数億円となる。 1993年からコモディティ市場でサヤ取りを始める。コモディティの出来高が減ってからは、サヤ取りの技術を応用し、リスク管理を徹底したトレードを実践している。現在はイベントトレードをメインに売買し着実に利益を積み重ね過去十年以上年間プラスを維持し続けている。 サヤ取りの秘密を暴露しすぎと一部の投資家から怒られた話題の本『サヤ取り入門』のリニューアル版『サヤ取り入門 [増補版] 』は、発売以来ベストヒットを続けている。そのほか、著書に『マンガ サヤ取り入門の入門』、『マンガ 商品先物取引入門の入門』、『イベントドリブントレード入門』(全てパンローリング)などがある。
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書評:VWAPトレード入門 03月22日

本書は、専業トレーダーであるトレーダー・デール氏による、VWAP(Volume Weighted Average Price:出来高加重平均価格)を徹底的に活用するための解説書です。
なぜ「VWAP」なのか?——機関投資家の視点を知る
多くの個人トレーダーにとって、VWAPは「数ある移動平均線の一種」程度に認識されているかもしれません。しかし本書は、VWAPこそが機関投資家のアルゴリズム取引において中心的な役割を果たしている「公正な価格」であると喝破します。
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本書の最大の強みは、VWAPを単なるテクニカル指標としてではなく、「市場の需給と機関投資家の行動原理」を理解するためのツールとして位置づけている点です。著者は、現代の金融市場における注文の大半が機関投資家のアルゴリズムによって執行されており、彼らが取引のベンチマークとしてVWAPを使用している事実を強調しています。
つまり、VWAPを理解することは、巨額の資金を動かすマーケットメーカーたちの「意図」や「平均的な建値」を知ることに他なりません。
画期的なアプローチ:「アンカードVWAP」の活用
本書で非常に興味深いのは、従来の「日次VWAP(1日の寄り付きから引けまでで計算)」にとどまらず、「アンカードVWAP(Anchored VWAP)」の活用法を体系化している点にあります。
アンカードVWAPとは、チャート上の「意味のある特定の地点」を始点として計算されるVWAPです。著者は、以下のような市場心理が変化する重要なタイミングを始点にすることを推奨しています。
週や年の始まり
重要なスイングポイント(高値・安値)
トレンドの発生起点
重要なマクロ経済ニュースの発表時
出来高が急増した価格帯
このように、市場参加者が注目するイベントや価格変動の起点をベースにVWAPを描画することで、その後の相場での支持線・抵抗線が作成できるとしています。
更に推奨されているのが、プライスアクション(値動きそのものの分析)や価格帯別出来高との組み合わせです。複数の根拠が重なるポイント(例えば、VWAPのラインと過去の強力な水平線が重なる場所など)でエントリーすることで、トレードの勝率と信頼性を高めるアプローチが具体例とともに解説されています。
実践的な構成とメンタルへの配慮
本書は全9章で構成されており、VWAPの基礎理論から始まり、具体的なトレード戦略(押し目買い・戻り売り、レンジ相場での逆張り、トレンドフォロー)、そして利益確定や損切りの具体的なルールまで、順を追って学ぶことができます。
また、終盤では「資金管理」や「トレーディング心理」についても触れられており、手法ジプシーになりがちなトレーダーに対し、「始めはシンプルに」「一貫性を持つこと」の重要性を説くなど、教育的な配慮もなされています。
『VWAPトレード入門』は、計算式を並べただけの無味乾燥な解説書ではありません。市場を動かす「大口」の動向を読み解き、彼らと同じ目線でトレードするための実践的なマニュアルです。
デイトレーダーからスイングトレーダーまで、FX、株、先物といった市場を問わず応用可能な知見が詰まっています。「なぜそこで反発するのか?」「どこが意識されているのか?」という疑問に対し、出来高という裏付けのある明確な答えを求めているトレーダーには本書を強くお勧めします。
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投資戦略フェア2026 03月01日
2月28日今年も投資戦略フェアが東京澁谷で開催されました。
例年にも増して多くの方に来場いただきありがとうございました。
当日は某哲也氏、なごちょう氏とともに講演の他、サイン会もありこちらも多くの方に来ていただき本当に感謝いたします。
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